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信州の春を愛でるゴールデンウィーク湯治の旅(7) [遠征記]

湯田中温泉の「湯めぐり手形」は、1枚で加盟旅館のうち3軒の風呂に入れるというもの。加盟旅館の宿泊客は600円で、それ以外の入浴客は1200円で買うことが出来る。
隣の渋は外湯めぐりで有名だが、湯田中の外湯は基本的に宿泊客が入れないようになっているので、その代わりに内湯めぐりをできるようにしている、といったところだろう。折角なので湯田中の湯にも浸かってみようと思い、駅直結の「楓の湯」で購入した。

湯田中駅近くの食堂で昼食を摂り、1軒目の「ホテル水明館」へ。地区で言うと星川温泉に分類される。
前日のこともあったので、行く前に電話で入れるか確認したのだが、物凄く応対が良かった。「湯めぐり手形」を使うことに対してあまり対応がよろしくない旅館も多いと聞いていたし、事実前日に断られたところもあったので、ここの応対にはちょっと感動してしまったぞ。金にならない客に「是非お出でください」って、実はなかなか言えないんじゃなかろうか。旅館に着いた後のフロントの対応も良かった。「ごゆっくり」って言ってくれたのはこの日まわった旅館の中でここだけ。
で、肝心の風呂はとにかく広かった。洗い場だけで50以上ありそうな上に、内湯露天ともに広い。他に客がいなかったのでこの広さを独り占めという贅沢。露天風呂脇に桜が咲いていたのも良かった。最高でした。
今度は泊まりに来ないとなぁ。

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2軒目は駅の反対側の新湯田中温泉、「ホテル椿野」へ。聞くところによると、泊まるとなかなかお高いところらしい。露天の景色がいいということなので、行ってみることにした。
ロビーが大正っていう感じ。なんというか、レトロ。風呂は前評判通りの景色の良さ。風呂もさることながら、備え付けの石鹸類が高そうなものだったことが印象に残った。さすがは高級旅館である。

渋もそうだったけど、このあたりの温泉はとにかく湯量が豊富で新鮮なお湯が楽しめる。前日の宿の風呂も源泉掛け流しだったが、源泉が熱い上に湯量が豊富で全部浴槽に入れてると熱すぎて入れなくなってしまう。その為、半分以上のお湯をそのまま排水溝に流していた。そのくらい豊富に湯が出ている。ああ、なんと勿体ない。アンチ循環式の掛け流し原理主義者の俺にとっては嬉しい限りである。渋は全旅館源泉掛け流しを標榜してるしね。

3軒目は椿野のすぐ近くにある「清風荘」本当は湯屋建築の平安風呂に入ってみたかったんだが、露天と男女交代制になっていて、この時間は露天のほうが男湯だった。
露天は庭園風呂になっていて、これはこれでいい。

3軒も回ったので身体がポカポカする。気温が高かったこともあって風呂入ったのに汗かいてしまいそう。

駅に戻って観光協会の人に挨拶してからワンセグで天皇賞観戦。前残り期待してナムラクレセントから買ってみるものの・・・、あと一歩。
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長野行きのスノーモンキーに乗り込んで長野に戻る。時間があったので今年も善光寺参り。前々日に別所の北向観音で厄除け祈祷してもらっていたので、片参りにならぬ様。
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宿坊がそこそこ盛況だったように見えた。どこの宿も歓迎の札掲げてた。
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行きはバスで来たが、帰りは長野駅まで歩いてみることにした。大門前の道では翌々日に迫った「善光寺花回廊」の準備が着々と進んでいた。
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長野駅に戻って、会社に持って行く土産を仕入れて、帰りの電車で読む文庫を探しに駅前の本屋に行ってみた。旅行中に『密室の鍵貸します』を読み終わったところだったので、続編の『密室に向かって撃て』を探して見るも、どうやら在庫にない。仕方ないので森見の新刊『恋文の技術』を買ってみた。

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長野を出るときには空いていた「あさま」だったが、軽井沢から結構な人数が乗ってきて一気に混雑。軽井沢ってやっぱり人気観光地なんだなぁ。

家に帰り着いたのは9時半くらい。旅の寂しさが押し寄せて来る中で「花咲くいろは」を見たらさらに旅情にかられるという始末に。

振り返ってみれば桜と温泉の旅だった。個人的にはかなりいい旅行ができたと感じている。温泉宿の魅力を再確認してしまった。あれからずっと温泉に行きたい病。
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